看護師が感音性難聴患者へ対応すべき心得

感音性難聴の患者さんは、耳鼻咽喉科への受診だけでなく、色々な理由で医療機関に受診することがあります。耳鼻科に勤務している看護師はもちろんのこと、他の診療科においても、触れる機会があるものとして考える必要があります。

年齢と共に聴力低下をもたらす老人性難聴でも、感音性難聴の患者さんと同じような状況が生じます。基本的には声を大きくはっきり・ゆっくりと離しかけることが必要です。しかし、いくら大きな声で話しかけたとしても、音が歪んでしまうリクルートメント現象が存在する場合には、かえって聞きにくくなります。

看護師は様々な患者さんに合わせてコミュニケーションのスタンスに変化をつける必要があります。感音性難聴と一口に言っても聞こえの程度は幅があります。込み合った場面では少し聞き取りにくいと感じる程度の状態から、対面でもなかなか正確な情報を伝えるのは難しいと思ってしまうような状態の場合も存在します。

感音性難聴をきたす疾患は、突発性難聴をはじめ、メニエール病、音響外傷のほか、低音のみ障害されるものも存在します。治療効果については発症から日が経っていないほど、選択肢の豊富さがあります。点滴治療によって、血流を改善したり、代謝を高めるなどのアプローチが可能です。

看護師としては点滴の有無によっても関わる頻度が変化します。入院して集中的に治療を行う場合もあります。聴力の程度の評価は純音聴力検査をはじめとした聴覚機能検査を適宜組み合わせながら対応します。 情報の呈示については、相手の反応を見ながら理解の有無を確認し、説明が不足している場合は補足することが大切です。

障害が高度になると、補聴器や人工内耳を視野に入れて支援する必要があります。 コミュニケーション不足によって、患者さんへの適切な情報呈示が成されないことは、看護師の配慮一つで大きく変わるということを理解するだけでも、感音性難聴に対する不安を和らげるきっかけになるのです。

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