看護師が嗄声患者へ対応すべき心得

嗄声という症状は、声がかすれる状態を指します。声の状態を4つに分類し、総合的に嗄声の度合いがどのようになっているかを評価するGRBAS尺度というものを用いて治療方針を決定します。他にも、音声機能検査や音響分析を用いて評価する場合もあります。

GRBAS尺度は、G=総合的なグレードを指し、0~4までの数値で重症度を評価します。数字が小さいほうが症状が軽度とされているのが特徴です。

他に声の特性を4つに分け、R=粗造性(がらがら声)、B=気息性(息が漏れたような声)、A=無力性(力の無い弱々しい声)、S=努力性(のどづめ声)に分類しています。4つの声の特性についても0~4までの段階で評価を行います。

声の評価は医師もしくは言語聴覚士が行い、診察時に聴覚的な印象で評価する場合には、看護師が介助にあたることも考えられます。声帯の振動を確認するために、ファイバースコピーやストロボスコピーを利用することもあるため、姿勢についての介助も看護師が指示を出し、医師の診察を支援します。

声の状況によっては相手になかなか伝わらないということもあるのが嗄声。だからこそ、伝達の補助を行うことも看護師の仕事になる可能性があります。

嗄声になる原因は様々ですが、声帯や喉頭に何らかの器質的な疾患がある場合、反回神経麻痺、全身的な要素が原因でなる場合、器質的には問題なく、使い方についてやストレスが原因となる機能性が疑われる場合があります。

直接的にやり取りを行う機会は患者さんと医師、もしくはリハビリの担当となる専門職が圧倒的に多いものの、問診での聞き取りでは看護師が密接に関わります。嗄声が起こったきっかけなどを伺うことによって、原因の究明にも大きな影響を与えます。

見た目には分からない声の症状については、実際にやり取りを行うことによって明るみになります。単に風邪をひいている場合からでも、嗄声に移行してしまうこともあります。特に耳鼻咽喉科が忙しくなる時期においては、嗄声が風邪からなのか、別の原因からなのかの鑑別診断は重要です。

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